仕事と子育ての両立は難しいのか?夫婦の価値観がずれる3つの法則

まず前提として、
- パパは、朝7時に出勤して帰宅は夜8時の仕事をしている
- ママは、専業主婦
- 子供は、2歳男の子
このような具体的な家庭状況で話を進めていきます。
そもそも、仕事と子育ては相反するものと言えるほどに内容が違います。
しかし、実は本質は同じです。
なぜなら、
- 仕事は、家庭を守るためにしている!
- 子育ては、子供の成長を見守るためにしている!
大きなカテゴリーでは、どちらも家庭のためにしていることに間違いないことだからです。
もともと、夫婦の向かう場所は同じなのです。だからこそ、しっかりとしたそれぞれの想いがあるわけです。そして、相手の気持ちもわかるため、お互いに相手に対して強く言えないと言う状態が生まれます。
そうでありながら、実際は子育てを巡って喧嘩になることはとても多いです。
それは、なぜでしょうか?
お互いの言い分から、見えてくることがあるかもしれません。一つの例として、ここにあげさせてもらいます。
- 仕事をしながら、子育ての全面サポートは厳しい
- 仕事は家庭のためにしていることだから、それ以外は大目に見て欲しい
- お互いに仕事と子育ての分担でいいじゃん
- ママに対して、「子育てしているだけなら楽でしょ」と言いたい
- 仕事の休みの日ぐらいは、しっかり子供の相手をして欲しい
- パパと子供の信頼関係を築いて欲しい
- 仕事のストレスで常にイライラしているのは、子供に悪影響になるからやめて欲しい
- 「仕事しているんだから」と言う一方的な発言はやめて欲しい
- 思っている以上に、自由になる時間がないことを知って欲しい
このように、話したらきりがないくらい、きっと色々お互いに言い分があると思います。もちろん、家庭事情によって内容もそれぞれに違ってくると思います。
それでは、こういった言い分も含めて、仕事と子育ての両立に関する夫婦の価値観のズレを3つ紹介します。
もくじ
パパは物理的!ママは内面的!その時点で違っている

まずは、家庭のためにパパとママは頑張っているのは事実です。しかし、具体的に大きく違うのは、なんでしょうか?
パパはお金を稼いで、そのお金でご飯を食べたり、子供の服を買ったり、お出かけしたりしているわけです。つまり、パパが働くことで物理的な幸せが手に入るわけです。
子育てという子供の心を育てる大事な役割があります。しかし、ここには物理的要素はありません。内面的な部分であり、目に見えてわからないというのが事実としてあります。
こういった事実を踏まえて、次のように感じます。
【パパの感じ方】
ママのそういった内面的な部分を、パパは分かり得ないことがよくあります。男性は、行動で物理的に何かをすることは得意としますが、内面的な部分での表現はとても苦手です。
日本の国民性が分かりやすく出ています。言葉にして愛情を伝えない日本の男性は、物理的な幸福を優先して、内面的な幸福を十分理解できない傾向にあると感じます。その分、男性は女性の子育てに関する理解が少ないと思います。
【ママの感じ方】
女性は、そういった物理的な幸せを受けているので、子育てに関して強く言えない部分も多々あります。しかし、どちらかというと、幸せは物ではなく愛情であるといった考えです。
だからこそ、子供の世話をして欲しいという裏側には、パパと子供の信頼関係を心配していることがあります。ただ単に、子育て大変だから変わってという一方的な冷たい感情だけではありません。
仕事と子育ての大変さを知り得ない問題

夫婦間で、子育てが初めてのことであれば、確実にパパには理解しくい状況です。なぜなら、初めてだからです。
ママも初めての子育てではありますが、専業主婦であれば確実に子育ての時間がたくさんあります。また、妊娠した時点で、子育てと向き合う覚悟をとっくに決めています。それだけ女性は子育てに対する免疫があるのです。
しかし、パパは、仕事をして家庭はママにまかせようという気持ちを少なからず持っています。そのため、男性は子育ては二の次であり、免疫を持ち合わせていません。そのため、心から休日返上して、子供と遊ぶことを嬉しく思わないパパも中にはいるのです。ちゃんと、パパは仕事、ママは子育て、このように割り切っているパパも実際は多いのです。
また、ママは独身時代に働き、仕事の大変さを知っています。しかし、パパは今初めて子育てをするわけであって、その大変さを知り得ません。
つまり、パパは子育ての一年生!
どうにかして、子育ての大変さと大切さを知ってもらわないといけないのです。
パパとママの根深い固定概念が仕事と子育ての両立を狂わす

夫婦がそれぞれに思うことには、特有の固定概念が存在します。
それは、世間でいう、
- イクメン
- キュリアウーマン
から紐解くことができます。
ちなみに、自分はイクメンという言葉が好きではありません。そもそも男性が子育てすることもいたって普通のことだからです。それをあたかも特別視した言い方がイクメンだと感じます。これは、育児を当たり前にしている男性にとっても、育児をしている女性にとっても、よくは聞こえません。
しかし、この討論をしてしまうと、昔は仕事をバリバリこなす女性をキャリアウーマンとして特別視しました。そこには、バリバリ働く男性の特別視はありません。それは男性が働くのが当たり前といった思想があるからです。
そう考えてしまうと、夫婦の間には次のような固定概念が存在します。
- 男性は、働いてお金を家に入れるのが当たり前
- 女性は、家で子育てするのが当たり前
夫婦の中には、きっとこういった無意識な固定概念があるかもしれません。
どちらかというと日本国民の特徴でもあります。子育てについて、国レベルで比較していくと、あまりにも日本は考え方が固着しているようにさえ感じます。正直、ここをうまく解決しなければ、仕事と子育ての両立は難しいと感じます。
夫婦間の仕事観・子育て観の考え方の違いを、確実にすり合わせる必要性があるのです。
しかし、こうなった場合に、一つ言えることは、子育ては仕事ではないということです。
パパとママにとって子供はかけがえのない存在です。
パパにとって、仕事はかけがえのないものですか?
このように、結局何が大事かを考えていくと、子育ての大切さに気づきます。しかし、現実問題として、仕事の重要性もわかるので、夫婦の考えを合わせていく必要があるのです。
結局仕事と子育ての両立はできるの?

難しい問題ですが、これを難しい問題と捉えて話している時点で、夫婦の仕事や子育てに関する理解と考え方の違いが存在していると思います。
つまり、ただ単純にやるべきなんです。
しかも、夫婦間によって、両立という考えは、どこまでを両立とするのか判断する基準が違ってきます。だからこそ、とにかくやって行動で示して、お互いに納得の行くところで仕事と子育ての線引きをして行くべきだと思います。
まとめ
仕事と子育ての両立という議論ですが、きっとそれぞれに違う反応をすると思います。それだけ面白い議題であり、夫婦の考え方の違いがあるはずです。
ここで話した3つの法則を参考に、ぜひ夫婦で仕事と子育てについて話してみてはいかがですか?