バースプランの目的って何?事前準備が超大事なわけを解説!

バースプランとは、出産時にどのような出産にするのかを記入する書類になります。
しかし、具体的な内容としては、出産の時をどのように過ごすのか、自分たちで決める意味があります。
バースプランは、字のごとく、赤ちゃんのバースデイにつながる大切な時間です。
- バースは誕生!
- プランは計画!
つまり、誕生する瞬間を、どのように迎えるか決めていく事になるのです。
我が子の誕生の原点になる、かけがえのない大事な時を、夫婦で計画的に迎えましょう。
もくじ
【バースプランの必要性】事前準備が超大事!
バースプランをしっかり組む事によって、2つの良い事があります。
- 出産における大事な思い出づくりができる!
- 出産に関する不安を軽減できる!
出産の思い出づくりについて
じっくり出産の思い出づくりをするには、余裕を持って出産を迎える必要があります。しかし実際は、出産は慌ただしくあっという間に過ぎてしまいがちです。
だからこそ、儚く淡い思い出になってしまいがちなんです!
しかし、バースプランがしっかり出来ていれば、素敵な思い出づくりも叶います。
バースプランで、計画的に出産を迎えれば、余裕ができて素敵な思い出づくりに専念できること間違いなし!なのです。
出産の不安について
間違い無く言えることがあります。
妊娠中・出産の大敵は、不安です。
不安には、いろいろありますが、大きく一つで表すと、知らないことが大きな不安になってきます。
- 出産の痛みを知らない
- 陣痛の痛みを知らない
- 出産の時に何をしたらいのか知らない
- 出産費用のことを知らない
など、知らないことに挑む時は、誰でも不安で仕方ありません。
しかし、初産であれば、出産や陣痛の痛みは経験しなければわかりません。
でも、
- 出産の時に何をしたらいいのか?
- 出産費用はどうしたらいいのか?
この2つについては、事前に調べて不安を拭い去ることができます。
そのため、少しでも多くの不安を拭い去って、円滑に出産を迎えるための計画は大事になります。
それがバースプランの役割でもあります。
【バースプランの内容】どんなことを考えていけばいいのか?
はじめにバースプランを考えておくと、出産をスムーズに行うことができます。そして、出産という大切な時を夫婦ともに思う存分共有できます。
こんな幸せなことはありませんよ!
それでは、バースプランの内容を見ていきましょう。
【バースプランの内容(一般例)】
- どの産院を選ぶのか?
- どんな分娩方法を選ぶのか?
- 分娩時の痛みをどう乗り越えるのか?
- 立会い出産を希望するのか?
- 早期母子接触は望むのか?
- 出産後の入院はどのように過ごしたいのか?
- 母子同室を希望するのか?
- 母乳育児を希望するのか?
- 出産にかけられる金額を知る
この他にも、夫婦で出産に対する希望があると思います。
だからこそ、事前に夫婦で話し合い、リストアップして、お互いが納得いくように計画的に進めていきましょう。
【バースプランの目的】お産のイメージを具体的にしよう
上記のバースプランの例を参考にして、細かく説明していきます。
どの産院を選ぶのか?
どの産院を選べばいいのかについては、出産できる病院の選び方でも説明しています。
病院には特色があり、内容についても、できる場所できない場所があります。また、自分たちが住む地域を考えると、選べる病院もある程度決まってきます。
だからこそ、事前にいろんな口コミや情報を調べて最も納得できる産院を選んでおきましょう。
産院の選び方も選択肢が増えた
院内助産所
新しい試みの一つで、まだ多くはありません。
院内助産所は、助産院が総合病院の中にある感じをイメージしてください。
妊婦健診など通常の診察は助産所で行い、万が一の自体には総合病院が助けてくれます。
これは、助産院の良い所と総合病院の良い所がマッチしているので、とても心強く満足度は高いです。
セミオープンシステム
妊婦健診などは通いやすい近くの病院で行い、出産は総合病院で行う仕組みです。
妊婦健診の待ち時間の軽減や、出産時のリスクをカバーできる最適な仕組みになります。
妊婦健診と出産で病院が変わってしまうデメリットもありますが、安心というメリットの方が大きいです。
どんな分娩方法を選ぶのか?
分娩方法は、細かく分けるといろいろありますが、医療を必要とする分娩を考えると、
- 普通分娩
- 無痛分娩
- 予定帝王切開
の3つを説明しておくとわかりやすいと思います。
一般的には、分娩台で出産する普通分娩になります。しかし、痛みを軽減したい場合や逆子の場合には、無痛分娩や帝王切開も検討に入れる人もいます。
普通分娩
分娩台に、仰向けになって出産する方法です。
ごく一般的であり、ほとんどの人がこの出産方法をとります。それだけ、安全性も高い分娩方法と言えます。
無痛分娩
麻酔を打って、無痛で出産する方法です。
妊婦さんにとっては、出産時の苦痛が少なく体力の消耗も少なくて済みます。また、出産後の職場復帰などを考えている人は、体力の回復が早いようです。
しかし、どれだけ医療の安全性を確立できていても、リスクはあります。
硬膜外麻酔法というのが一般的でありますが、稀に硬膜内に麻酔薬が投与されてしまうと、麻痺や呼吸困難や心肺停止などの重大な事故に繋がることがあります。
ニュースでも取り上げられる事がありますが、稀に無痛分娩で亡くなる人もいるのです。
だからこそ、無痛分娩を選択する場合は、簡単に決めてはいけません。ちゃんとした理由があり、夫婦で慎重に決める必要があります。
予定帝王切開
帝王切開は、母体のお腹を切開して赤ちゃんを取り出す方法です。
帝王切開の場合は、早い段階で決めることはないと思いますが、状況に応じて帝王切開が必要になる場合があります。
この場合、予定帝王切開と言います。
それは、
- 逆子であった場合
- 胎盤が子宮口を塞いでいる状態(前置胎盤)であった場合
- 骨盤が赤ちゃんの頭より小さい場合
に行います。
逆子の場合
頭が上になってしまっている状態を逆子と言います。
通常であれば、頭が下になり頭から出てきます。頭から出てくるときは問題なく出てきますが、足が下になっていると出産が困難になる事が予想されます。医者の判断にもなりますが、逆子の場合は帝王切開になる可能性があります。
前置胎盤
前置胎盤は、胎盤が子宮口を塞いでる状態です。
要するに、母親と子供をつなぐへその緒の部分が、子宮口を塞いでいるのです。出産で赤ちゃんが出てくるときに、胎盤が剥がれて大量出血を起こして、母親と赤ちゃんの命が危険になります。出産における死亡リスクをなくすために、帝王切開を選択することになります。
児頭骨盤不均衡
母親の骨盤より、赤ちゃんの頭が大きいため出てこれない状態を言います。
これでは、いくら出産で補助しても赤ちゃんは出てこれないため、帝王切開となります。
そのほかの出産方法も紹介します
座位分娩
普通分娩は仰向けになりますが、座位分娩はリクライニングの椅子にもたれて出産します。
背もたれの位置を調整できるので、自分の楽な姿勢で座って出産ができます。
重力で赤ちゃんが降りてくるので、比較的普通分娩より楽な出産になると言われています。
しかし、赤ちゃんが出てくるときに勢いがつき過ぎて、子宮を傷つけてしまったり、赤ちゃんに負荷を与えてしまう可能性もあります。そこまで、心配になる座位分娩ではありませんが、裂傷などを起こすリスクも知っておきましょう。
計画分娩
決めた出産日に陣痛を誘発する分娩方法です。
計画分娩では、妊娠37週を大きく超えてしまっても陣痛が起きない場合や、出産時に時間がかかりすぎてしまうときに、陣痛促進剤を使用して計画的に出産することを言います。
出産も、長引いてしまうと母体と赤ちゃんの体力が続かなくなり、命の危険に直結します。そのため、危険回避のために行う出産とも言えます。
分娩時の痛みをどう乗り越えるのか?
一般的な普通分娩であっても、工夫の仕方で痛みを緩和できます。
出産に至るまでの陣痛の段階で、夫や物を活用して少しでも痛みを和らげましょう。
アロマの香りでリラックス
基本的に、アロマにはリラックス効果があります。
緊張や不安が痛みを助長すると言われているので、自分の好きなアロマを使用して少しでもリラックスして緊張をほぐすことが大事です。
病院によっては、アロマなどの使用を禁止している場合もあるので確認が必要です。
マッサージをして痛みを和らげる
陣痛の時に、助産師によるアドバイスで、夫もマッサージをして妻の痛みを緩和させましょう。
陣痛の時間は、個人差はありますが基本的にとても長いです。それだけ妻は、苦しい時間を乗り越えなければならないのです。
だからこそ、夫は腰や骨盤あたりをマッサージして少しでも楽にしてあげましょう。
私の場合は、お腹が張るタイミングで、腰のあたりから横腹の方に強めにグッと押し上げるようにマッサージしてもらうと、痛みが軽減しました。
温めると痛みが和らぐ
陣痛で特に痛む、お腹や骨盤周りをカイロや蒸したタオルで温めてあげると、痛みが緩和されます。夫は、何か温めるものを用意して、妻の痛みを軽減してあげましょう。
家族の立会い出産を希望するのか?
立会い出産を、
- 希望するのか?
- 希望しないのか?
これは個人差があります。
絶対に、夫婦で話し合って決めましょう!
出産時の姿を見られるのが嫌な妻がいたり、立ち会う自信がない夫もいると思います。
しかも、立会いは夫だけには限りません。親や子供の立会いを許可している病院もあります。
そのため、事前に立会いを希望する場合は、誰まで立会いができるのか確認してきましょう。
早期母子接触は望むのか?
出産してすぐに、分娩室で赤ちゃんを抱っこできることを言います。
ママになった瞬間を体感できて、新しい命を近くで感じて、すごく感動できます!
しかし、これも感染などのリスクがあるので、病院によってはお勧めしていない場合があります。
事前に確認してみましょう。
出産後の入院はどのように過ごしたいのか?
出産後は、ママも頑張った自分にご褒美が欲しいものです。
個人病院では、とても贅沢な食事が用意されていたり、素敵な部屋で入院生活を送ることもできます。少し費用は高くなりますが、記念になるため個人病院での出産を希望する人もいます。
また総合病院などでも、出産後は大部屋ではなくて個室でのんびり過ごしたい人は、事前に個室の状況を確認しておきましょう。
出産後の入院は、かけがえのない時間です!
出産の苦痛から解放されて、赤ちゃんの誕生を素直に喜べる至福のときです。ぜひ夫は、妻の希望をたくさん聞いてあげてください。
母子同室を希望するのか?
出産後に、赤ちゃんと、
- 一緒の部屋で過ごすのか?
- 別の部屋で過ごすのか?
を選ぶことができます。
一緒に過ごすことを母子同室といい、別の部屋で過ごすことを母子別室と言います。
母子同室では、赤ちゃんが泣いたらすぐに母乳を与えることができるので、母乳が出やすくなったり、赤ちゃんもママの愛情をたくさん感じることができます。
とても大切な時間になります。
母子同室も、病院によって出来ないことがあるので、事前に確認しましょう。
母乳育児を希望するのか?
病院によっては、助産師による授乳指導などが行われています。
出産したらすぐに母乳が出ることは少なく、自分でマッサージを行ったり、赤ちゃんと一緒に過ごすことで出るようになります。きめ細かな指導をしてもらえると、安心して母乳育児ができるようになります。
上手に母乳育児に移れない場合、乳腺炎で苦しむこともあります。
出産にかけられる金額を知る
出産は大切なイベントです。しかし、費用の不安もあります。
費用の内訳として、
- 出産の費用
- 妊婦健診の費用
- そのほかの費用
があります。
しかし、出産費用は出産育児一時金でまかなえてしまい、妊婦健診費用もほとんど負担する費用はありません。
そう考えると、そのほかの費用がとても大きな差額をうみます。要するに、病院の費用・育児用品の準備費用によって大きく左右されるのです。
だからこそ、
- 病院の選び方をどうするのか?
- 育児用品はどこまで買い揃えるのか?
夫婦で話し合って適切な金額に収まるように決めていきましょう。
まとめ
バースプランをしっかり考えることで、出産前後の充実度は格段に違ってきます。
大切なかけがえのない出産を迎える準備を、夫婦で話し合って納得するように決めていきましょう。