出産のための病院選びのポイントを7項目で徹底的に解説!

世の中には、たくさん出産できる病院があります。
しかし、正直たくさんあり過ぎて、どこを選ぶべきか迷ってしまいますよね。
そこで、
- どういった病院を選べばいいのか?
- 出産できる病院選びのポイントは何なのか?
この2点がわかれば、自分たちにあった病院を選ぶことができます。
まず、出産できる病院には、どういった種類の病院があるのか?
- 総合病院
- 産婦人科の個人病院(産院)
- 助産院
また、出産できる病院選びのポイントはどんなものがあるのか?
- 自宅から病院までの距離を考える
- 妊娠・出産のリスクを考える
- 出産にかかる費用を考える
- どのような出産を希望するのかで考える
- 地元の知人の口コミで考える
- 出産後の入院をどう過ごすかで考える
- 夫の立ち会い出産の有無で考える
この2点、
- 出産できる病院の種類の選び方
- 出産できる病院選びのポイント
をここでは詳しく解説していきます。
もくじ
出産できる病院は大きく分けて3つある

大きく分けて、
- 総合病院
- 産婦人科の個人病院(産院)
- 助産院
があります。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、細かく説明していきます。
総合病院で出産を希望する場合
メリット
とにかく、妊娠・出産を通して、総合病院は安心できます。
総合病院は、産婦人科に限らず、いろんな診療科があります。そのため、出産をしている最中や、出産後の母体の急変などにすぐ対応できます。
稀に起こる出産後の産褥熱や、出産時の脳内出血にもすぐ対応できます。
そして、大体の総合病院では、小児科とNICU(新生児集中治療室)があるので、赤ちゃんに万が一のことがあってもすぐに対応できます。
このように、出産時の緊急事態にすぐに対応できるメリットがあります。それだけ、安心して出産に望むことができるのです。
このように、妊娠・出産に関するリスクに柔軟に対応できるのが、総合病院の良いところです。
デメリット
総合病院なので、とにかく妊婦さんがとても多いです。それだけ、妊婦健診などの待ち時間が長くなります。
妊婦さんにとっては、体力的にも精神的にもこの待ち時間はすごく大変になります。
また、人数が多いため、他の妊婦さんと出産が被ってしまうことも稀にあります。この場合、分娩室が使えない状況も起こりえるという話でした。
そして、病院の雰囲気としては、産婦人科の個人病院や助産院に比べると事務的でちょっと冷たい印象も受けます。
しかも、複数人の医者と多くの妊婦さんがいるため、担当医が変わる場合もあります。そのため、妊娠・出産の不安な時期に、悪影響になることも考えられます。
そして、いろんな診療科があるので、他の患者さんも多く、風邪などのウイルスをもらってしまうことも考えられます。
それだけ、多くの人と接する機会が増えるので、妊娠中の感染には注意が必要になります。
産婦人科の個人病院(産院)の場合
メリット
とにかく、少人数できめ細やかなサービスが魅力です。
それだけ、同じ医者が最初から最後まで担当することも多く、信頼と安心を築くことができます。
そして、何より産婦人科一つで行なっているので、妊婦さんの不安にいつも寄り添っています。
総合病院などに比べると、いろんな細かいことを聞きやすい環境にあり、看護師とも仲良くなりやすいです。
また、個人病院にはコンセプトがあり、出産する母親を全力で応援しています。
だからこそ、
- 出産を迎え入れる温かい雰囲気がある
- 呼吸法を習う教室などがある
- 妊娠中の運動を手助けするマタニティビクスなどを行なっている
など、それぞれの病院で、様々な楽しいイベントがあります。
また、そういったイベントで、他の妊婦さんとも関わりを持てるので、お互いに励ましあいながらリラックスして過ごすことができます。
デメリット
産婦人科に特化しているので、出産以外の緊急時には対応できません。
出産の際に、感染症にかかり状態が悪化したり、出血によるショック症状を起こした場合にも対応できません。
そのため、万が一の事態があれば、他の病院に搬送されることになります。
状態にもよりますが、搬送先の病院に着くまでにも状態は悪化することを考えると、やはりリスクは高いと感じます。
また、総合病院などに比べると、夜間や休日の常駐が少なく、対応に少し不安があります。
助産院の場合
メリット
とにかく、家にいるようなくつろげる居心地の良い雰囲気が魅力です。
助産院では、助産師による自然分娩の補助や、妊婦さんの保健指導をしています。中には、自宅出産の補助を行う助産院もあります。
出産にこだわりがあって、「こうやって出産したい」という目的がある場合には、とても融通が利きます。
病院では、分娩台で産むのが普通ですが、助産院はいろんな状況を選べます。
それだけ、自分にあったリラックスした出産を選ぶことができます。
デメリット
基本的に、開業している人は助産師になります。助産師はいるのですが、医者はいないため医療行為は行えません。
つまり、出産に伴う緊急事態に対応できない場合があります。
もともと助産院は、出産に伴うリスク対応に弱いため、少しでもリスクがある妊婦さんは受け入れてもらえない場合があります。
【出産のための病院選びのポイント】初産であれば総合病院がおすすめです

初産はわからないことだらけです。
妊娠中に気をつけることなども、頭で理解していても、状況は違う場合が多々あります。
妊娠中、特に初産に起こりやすい妊娠糖尿病や切迫早産は、個人の感じ方の違いによって、リスク管理できないことから起きてしまいます。
もちろん、体質も違うため個人差はありますが、初産はリスクが大きいと言えます。
そのため、どんな状況でも対応できる、医療行為が行える総合病院が安心です。
私の場合は、すごく注意を払っていたのですが、切迫早産になり、さらに出産後は40度以上の高熱が続きました。
妊娠中も、出産後もボロボロでした。
しかし、総合病院だったので、すぐ処置してくれて助かりました。
正直、初産は何が起こってもおかしくありません!
だからこそ、総合病院にしておくと、安心して過ごせると思います。
ちなみに、知人Mさんの場合は、初産で妊娠糖尿病と切迫早産になりました。このように、初産は経験がないだけに、不測の事態が起こりやすいのです。
ちなみに、
先ほど説明した、総合病院のデメリットもそこまで気になりませんでした!
どちらかというと、それ以上のメリットがあります!
私の場合は、総合病院であっても医者とも話しやすく、最初から最後まで同じ先生が見てくれました。
また、先々のことを考えると、出産後の赤ちゃんのワクチンも、総合病院では計画的に行ってくれるため、妊娠から出産後まで全て同じ病院で一括管理できる簡単さがあります。
【出産できる病院の選び方】7つのポイントを抑えよう

自分たちが出産に対して、どこを重要視するのか?を考える必要があります。そこが、選ぶときの7つのコツになります。
夫婦で話し合い、自分たちがしたいことや、自分たちに出来る事を知って、いろんな観点で病院を選んでいきましょう。
自宅から病院までの距離で選ぶ
陣痛が始まったり、破水してしまったり、出産が緊迫してきた時に病院に駆け込むのですが、その移動距離が長い場合は、妊婦さんはとても辛い状態に立たされます。
良くテレビでも見ることがありますが、病院に間に合わず、公衆の場で出産するケースは避けたいものです。
この場合、ちゃんとした無菌室での分娩ではないので、出産時に感染症を起こして産褥熱にもなりかねません。
このようなリスクを考えても、せめて長くても、30分程度で病院に着ける場所が良いと考えられます。
しかし、この30分という目安も適当に決めてはいけません。なぜなら、陣痛がいつ起こるかわからないからです。
陣痛が起きた時に、渋滞にはまって身動きできない状況は避けたいからです。だからこそ、移動手段と交通状況の把握をしておきましょう。
自宅から病院までの移動手段は何を使った方が良い?
移動手段は、
- バス
- タクシー
- 電車
- 自動車
などがあります。
夫が会社員であれば、勤務中に妻を病院に連れて行くには時間がかかり過ぎてしまうので、自動車で病院に向かうのは厳しいと思われます。
そのため、できれば融通のきくタクシーを選ぶと良いでしょう。
電車やバスは乗り降りの手間や階段があるので、体に負荷がかかります。
その点タクシーは、基本的に体を動かすことも少なく妊婦さんに負荷がかかりません。
そのため、事前に、近くのタクシー会社の予約状況や電話番号を把握しておきましょう!
自宅から病院までの交通状況を事前に把握しておく
自宅から病院までの交通状況ですが、これは時間帯や日にちによっても大きく左右されます。
陣痛がいつ起こるかは誰にもわかりません。
そのため、交通状況でも特に混む時間帯で、病院までどのくらいかかるのか確認しておきましょう。
一般的に通勤ラッシュや帰宅ラッシュが混むので、その時間の交通状況を把握しておくことが重要になります。
交通状況は、休みの日に実際に車を走らせて確認するのも良い手段です。
このように、交通状態にもよりますが、自宅からの距離が遠いことは、大きなリスクの一つと言えます!
出産が近くなったら自宅ではなく実家で待機することも視野にいれよう
自宅から病院までの距離で話を進めてきましたが、必ずしも自宅である必要はありません。
例えば、実家から病院が近い場合は、出産が近くなったら自宅ではなく実家で待機しておくことも一つの手段になります。
実家であれば、親が家にいるケースもあるので、安心できるはずです。
そのため、自宅ではなく、実家から近い病院を選ぶことも、視野にいれてみましょう!
- 片道30分程度で着く病院
- 近くのタクシー会社を把握しておく
- 一番混む交通状況を把握しておく
- 出産が近くなったら実家で待機することも考える
妊娠・出産のリスクから選ぶ
妊娠中のリスクで考えた時に、
- 妊婦健診の血液検査の結果が悪かった場合
- リスクのある持病を持っている場合
があれば、通常の妊婦さんに比べてリスクは高くなるので、総合病院を選んだ方が良いと思います。
また、出産に対してリスクがある場合は、少しでもリスクを軽減したいものです。
その場合に、病院の設備の有無で選び方は変わってきます。
NICU(新生児集中治療室)がある所を選ぶ
出産時に、赤ちゃんにもしものことが起きた場合に治療できるスペースです。
これがあることにより、出産時の赤ちゃんへのリスクが軽減されます。
もし、NICUがない病院で出産になっても、近くにNICUのある病院があれば安心できると思うので、事前に調べておくと良いでしょう。
医療の充実度で選ぶ
母親の出産に伴う病気の治療や、感染症などの処置が、的確で早ければ安心して出産できます。
医療や医者の人数が多く、多くの専門家がいる総合病院はやはり異常事態に強いです。
そのため、心配事を減らすのなら、医療が充実した総合病院を選んでおくと間違いありません。
出産にかかる費用で選ぶ
出産にかける費用は、人それぞれです。
とても大切なイベントなので、お金をおしまいない人もいれば、経済的になるべく安く抑えたい人もいます。
基本的に、以下のように分けられます。
- 妊婦健診の費用
- 出産の費用
- その他の費用
しかし、妊婦健診は助成制度があり、出産費用は一時金があるので、どこの病院でもそれほど費用は変わりません。
そうなると、その他の費用で価格差が出てきます。
つまり、出産準備費用や病院の費用が特に影響するのです。
その中でも、病院の費用が大きく左右します。
いろんなサービスがあったり、いろんなイベントがあったり、贅沢な病室であったり、出産後に贅沢な食事が出たり、いろんな病院のサービスで費用は高くなっていきます。
そこで病院の費用を見ていくのですが、基本的に、産婦人科の個人病院は費用が高いです。
病院独自のコンセプトがあり、妊婦さんが安心できるきめ細やかなサービスがあります。
そのため、どちらかというと、サービスという点でとても優遇されているので、サービス料も入っているような感じで少し割高です。
妊娠・出産の良い思い出を作るには適していますが、費用や医療設備は少し不満になるかもしれません。
その点、総合病院や助産院は少し安いイメージです。
そのため、費用で考えると、
- 費用が高くても、思い出に残る妊娠・出産を迎えたいなら産婦人科の個人病院を選ぶ
- 費用が安くて、医療が充実している総合病院を選ぶ
- 費用が安くて、安心できる助産院を選ぶ
といった選択ができると思います。
どのような出産を希望するのかで選ぶ
出産の仕方は、基本的には分娩台を使った普通分娩です。
しかし、
- 自宅での出産
- 無痛分娩
- 帝王切開
など出産の仕方も様々です。
自分たちが何を望んで、どのような出産をしたいのかによって、出来る環境を選ぶ必要があります。
普通分娩であれば、どこでも行なっていますが、無痛分娩や帝王切開は助産院では不可能です。
それなりの医療設備と技術者がいないとできません。
しかし、自宅での出産は、助産院で行なってくれる場合があります。
このような出産の仕方で、どの病院を選べばいいのか決まってきます。
一般的には、
- 【総合病院】普通分娩・無痛分娩・帝王切開など
- 【個人病院】基本的には普通分娩
- 【助産院】普通分娩・自宅出産
を行います。
もちろん、病院によって違うので事前に確認が必要です。
【補足】
個人病院では、麻酔科医がいないこともよくあります。そのため、無痛分娩や帝王切開を行えない場合があります。事前に確認しましょう。
地元の知人の口コミを聞いて病院を選ぶ
自分なりにネットなどで調べて、病院を決めることもできますが、ネットの情報には限界があります。
どうしても、病院の大きな枠組みでの特徴しかわかりません。
やはり、知人や同僚などから、それぞれの土地にある総合病院・産婦人科の個人病院・助産院の、リアルな口コミを聞いた方が正確でしょう。
どの病院もひとつとして同じものは存在しません。
だからこそ、一番最後の決め手は、地元の仲間がその病院にかかって感じたリアルな感想です。
実際に私も、色々リサーチして病院を絞りましたが、最後は友達の口コミを決め手にしました。
出産後の入院をどう過ごすかで選ぶ
出産後は、少しの間、ママは入院生活です。
その時に、
- 母子同室
- 母子別室
を選ぶことになります。
多くの人は、
- 出産後すぐに我が子に会いたい!
- ずっと一緒にいたい!
と感じるようです。
そのため、母子同室を希望する人が多いです。
しかし、母子同室ができない病院もあります。
そのため、事前に出産後の入院で母子同室が可能かを、確認しておきましょう。
基本的には、別室後、同室になり退院となる流れが多いので、特に気にするほどではありませんが、どうしても別室がいい、同室がいいなどの希望があれば事前に確認しておく必要があります。
夫の立会い出産を希望する場合で選ぶ
夫の立会い出産は、希望すればどこの病院でも出来るのが普通だと考えている人が多いです。
しかし、実際はできない病院もあります!
大きな理由としては、出産時の感染症を防ぐためです。
だからといって、夫の立会いが危険というわけではありません。立会い出産ができない病院は、どこよりも慎重で衛生面に気を使っている病院と言えます。
だからこそ、夫の立会い出産を希望する場合は、事前に立会い出産が許可されている病院であるのか確認しておきましょう。
出産できる病院選びのポイントをまとめておきます

- 自宅から病院までの移動時間30分程度が良い
- NICUが完備されていると安心できる
- 医療設備は整っていると安心できる
- 費用は自分たちの理想で選ぶ
- 希望する出産方法が可能か事前に病院に確認する
- リアルな地元の評判を聞く
- 出産後の母子同室が可能か事前に病院に確認する
- 夫の立会い出産が可能か事前に病院に確認する
まとめ
出産できる病院の選び方は、簡単に決めていいものではありません。
自分たちの理想とする出産方法があればなおさらです。
そのため、出産できる病院を知って、自分たちの希望にあった病院をしっかり選びましょう!