赤ちゃんのハイハイはいつ?知っておこう練習方法と安全対策

赤ちゃんがハイハイを始めるのはいつからでしょうか?
平均的な期間は、生後6ヶ月〜9ヶ月と言われています。その期間を過ぎて生後10ヶ月に入ると、少し心配になってきます。
例えば、
- 何かの障害ではないか?
- 育て方が悪かったのか?
なんて心配も出てきてしまいます。
しかし、普段からちゃんと赤ちゃんを見守ってあげれば気付けるので大丈夫です。そのため、まずは、ハイハイしない原因を知って、ハイハイする前兆が見えたら、ハイハイを促す準備に取り掛かりましょう。
そして、
- どんな練習をしてハイハイ出来るようにするのか?
- どんな安全対策をしておけばいいのか?
この辺りも知っておきましょう。
もくじ
赤ちゃんの成長過程を知ればハイハイの前兆がいつかわかる

赤ちゃんは、ずり這いをはじめて、そのあとにハイハイするようになります。
基本的な成長過程は、
- 寝返りをする
- おすわりをする
- ずり這いをする
- ハイハイをする
- つかまり立ちをする
このように変化していきます。
そのため、基本的なハイハイの前兆は、ずり這いをし始める頃になります。ずり這いをはじめて、手や足の筋力がついてくると、自分の体を持ち上げることが出来るようになります。
しかし、赤ちゃんの成長過程は、必ずこの順番ではありません!
例えば、
- おすわりからハイハイに移る
- ずり這いからつかまり立ちに移る
このように、一つ成長過程を飛ばしていくことも珍しくはありません。
そのため、ずり這いが前兆になると一概には言えませんが、おすわりやずり這いが始まる頃が前兆になると考えておきましょう。
赤ちゃんのハイハイはいつからいつまで?

赤ちゃんの成長過程でもわかりますが、おすわりからハイハイに移ったり、ずり這いからつかまり立ちに移ったり、成長過程には個人差があります。
そのため、赤ちゃんのハイハイはいつからいつまでという確証はありませんが、一般的に言われている期間では、生後6ヶ月〜9ヶ月の間にハイハイを始めます。
大体平均的には、生後8ヶ月くらいでハイハイします。そのため、生後6ヶ月でハイハイできる子は、とても早い子です。
しかし、これが生後10ヶ月になると少し心配になります。
もちろん、ハイハイの過程を飛ばして、つかまり立ちに移った場合は問題ありませんが、成長過程がずり這いやおすわりで止まってしまった場合は少し心配があります。
ハイハイしないで生後10ヶ月になったけど大丈夫?

基本的なハイハイの期間である、生後6ヶ月〜9ヶ月の間にハイハイできないと心配になります。どんな原因があって、どんな障害の可能性があるのかを見ていきましょう。
一般的な原因として考えられること
ずり這いをさせていなかった
基本的な成長過程であれば、おすわりからずり這いをしてハイハイに移ります。そして、ずり這いをすることで筋力がつきハイハイ出来るまでになります。
しかし、ずり這いをしないと、腹筋・背筋・手・足の筋肉がつかずに、ハイハイ出来るための筋力がつきません。
そのため、たまにうつ伏せにして、ずり這いの練習をさせる必要があります。赤ちゃんによっては、うつ伏せが嫌いで自発的にうつ伏せにならないことも良くあります。
そうなってしまうと、成長を遅らせる原因になるため、ママやパパが赤ちゃんと一緒に、おもちゃを使ったり、呼んであげたり、楽しくずり這いできる工夫も必要なんです。
成長過程を飛ばしてしまった
基本的には、ずり這いからハイハイになりますが、
- ずり這いからつかまり立ちに移った
- おすわりからつかまり立ちに移った
などの過程を飛ばした可能性もあります。
それは赤ちゃんがいる部屋の環境に左右されます。
基本的に、おすわりの状態であれば、赤ちゃんの目線は高く両手も融通が利きます。そうなると、周りにつかまりやすい物があると、その物につかまって立とうとします。
例えば、
- ソファー
- ローテーブル
- 椅子
- テレビ台
などです。このような家具が、たくさん置かれて、動くスペースが少ないと、物につかまって立とうとします。
そのため、家具につかまらないように、ハイハイができるある程度の広さが必要になります。
10ヶ月でハイハイしないのは障害の可能性もある
基本的に、10ヶ月でハイハイしない原因は、筋力不足ですが、中には障害によってハイハイできない赤ちゃんもいます。
障害としては、
- 筋緊張低下症
- 指定難病の先天性ミオパチー
- 発達性協調運動障害
などがあります。
筋緊張低下症
赤ちゃんが、自分自身の体を支えるだけの筋力がない障害です。いわゆる、ふにゃふにゃした赤ちゃんと言われる、フロッピーインファントと言われることもあります。
筋肉の張りがなく、体を自由に動かせないため、成長が遅くなります。もしくは、成長が止まってしまいます。
指定難病の先天性ミオパチー
生まれながらに筋肉に異常があり、筋力が弱くハイハイできない状態です。この場合は、他の筋力も弱いため、ハイハイの前の成長過程でも気付くことが出来るかもしれません。
この障害は、先天性であり、ママやパパがもともとその障害の持ち主であれば、赤ちゃんにも引き継がれる傾向にあります。
発達性協調運動障害
動作をする上で、必ず2つや3つの要素が同時に行われます。つまり、ハイハイのように前進する場合は、右手を出した後に左手を出す、もちろんそれと同時に足も動いています。
しかし、この障害では、これをしたらこれをするという、ごく自然な協調運動ができません。よってハイハイできないのです。
ハイハイする前に準備しよう

ハイハイをする前に安全対策や練習方法を知っておきましょう。
赤ちゃんがいる部屋は必ず安全対策すること
目線の位置にあるコンセントで感電するかも
赤ちゃんがハイハイで移動する目線には、コンセントがあることが多いです。指が入るほどのサイズではありませんが、ふとした拍子に髪の毛や服が入り込んで感電する恐れがあります。
そのため、コンセントカバーで保護しましょう。
また、LANケーブル・テレビアンテナケーブルのコンセントは、赤ちゃんの指でも入ってしまうため、保護しておきましょう。
シュレッダーや扇風機などの家電は巻き込まれので危険
普段何気なく置いてあると、つい忘れてしまいますが、シュレッダーや扇風機は赤ちゃんの指が入ってしまいます。
巻き込まれてしまったり、指を切ってしまったりするので危険です。危険な家電関係は赤ちゃんのいる部屋から出しましょう。
埃を吸い込んでアレルギーになるかも
とにかくハイハイは、地べたを這って歩くので、床を清潔にしましょう。
普段大人の目線では気にならない埃も、床に座って見てみるととても汚いです。赤ちゃんの目線からは、埃まみれである可能性があります。
また、その埃を吸い込んで、アレルギーを発症してしまうケースもあります。そのため、事前に綺麗に掃除しておきましょう。
小さいものを口に入れて誤飲して窒息するかも
部屋の片隅に落ちていても気にならない、ペットボトルのキャップやお金などは要注意です。
赤ちゃんが誤って口に入れてしまい、窒息してしまうかもしれません。そのため、事前に小さい物が散乱していないか確認しましょう。
階段や段差から転落してしまうかも
部屋の中で遊んでいる分にいいかもしれませんが、部屋から出てしまい、階段から転落したり、段差から転落してしまうこともあるかもしれません。
そのため、赤ちゃんがハイハイで行ける範囲は制限しましょう。
例えば、
- 階段の前に柵を設置する
- 扉に鍵をつける
などの工夫をしましょう。
ハイハイの練習方法を学ぼう
興味を引いてハイハイを促す
うつ伏せにしてから、少し離れた場所で、ママやパパが手を叩いたり、ガラガラを鳴らしたりして来るように呼びましょう。
その時に、タオルを目の前において、タオルの隅を引っ張って誘導してあげるのも楽しいです。
赤ちゃんの腰を持って補助してあげる
赤ちゃんもずり這いを始めた時は、ハイハイの感覚もわかりません。そのため、無理しない程度に腰を持って浮かせてあげると、その感覚をつかむようになっていきます。
ママも一緒にハイハイをする
赤ちゃんは、生後7ヶ月でおすわりできてから、ママやパパの真似をすることが好きになります。そのため、その感覚を利用しましょう。
ママがハイハイして横を一緒になって歩いていると、赤ちゃんは真似したくなります。こういったように、赤ちゃんに自発的に行動を起こさせる方法も効果的です。
まとめ
赤ちゃんのハイハイを始める時期は、いろんなことに気をつけなければなりません。
だからこそ、事前に知っておくことが大事です。
ハイハイはいつから始まり、ハイハイしない場合の原因や障害の可能性を知って、我が子を見守ってあげましょう。
そして、事前にハイハイの練習方法を学んで、赤ちゃんが怪我しないように安全対策も行いましょう。